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ぼちぼちいこか

天然原子炉
 岩波書店より「図書」7月号が届きました。地球惑星化学がご専門の小嶋稔氏が、「天然原子炉と福島原発事故-地球化学者黒田和夫の遺したもの」と題して次のようなことを書かれています。

(以下引用)
 福島第一原子力発電所一号炉のメルトダウンした核燃料が再臨界を起こし、大規模な核分裂連鎖反応を起こすのでは、との危惧を払拭し切れない(大規模なウランの核分裂反応が起きなかったのは、海水の注入により、予想もしなかった塩素35の中性子吸収効果の偶然に助けられた)。
 福島第一原発一号炉のメルトダウン・デブリウランが置かれている環境は、豊富な水の存在、そしてウラン235の濃縮という、核分裂連鎖反応を起こす二つの重要な因子が高くなり、「オクロ天然原子炉」の環境に、より近づくことになる。
 福島第一原発一号炉のメルトダウンした燃料デブリが不幸にしてもう一つの「オクロ天然原子炉」にならない事を願い、黒田の遺訓を活かして、この深刻な問題に一刻も早い対応を訴えたい。
(以上引用)
| 環境 | 05:39 | - | - |