SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
PROFILE
OTHERS

11
--
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
--
>>
<<
--

ぼちぼちいこか

陸前高田市長戸羽太氏の基調講演を聞いて
2013.10.25 EA21審査人全国研修大会in北上での基調講演:陸前高田市長戸羽太氏のお話(メモ)です。

 2,3年たっても復興が遅いのではないかと思います。2万4千人の陸前高田市、1556名の方が亡くなり、今も215名の方が行方不明です。昨年1名の方が発見されました。津波対策は備えていました。独自の訓練や自主防災組織などで津波対策は備えていました。しかし、私たちは宮城沖地震を想定して訓練していました。当日の情報も出鱈目でした。3mの津波が来ますという第1報でした。5.5mの防波堤があります。実際には10数mの津波が来ました。隣の大船渡市には20mの津波が来ました。情報がinputされると人はそれによって行動します。想定外などと言ってもいいのか言われましたが、どうしようもありませんでした。

 何故か復興が進みません。危機感がありません。陸前高田市民と気持ちを共有して頂きたい。国は想像する以上に見事に縦割り行政です。国や県は農地にスーパーは建てられないと言います。農地を取るのか水を取るのかと言いたいです。ガソリンスタンドもありません。復興に必要な車のためのガソリンは、ガソリンスタンドがないために素通りします。それを聞いた経産省がガソリンをドラムで運ぶ約束をしてくれました。経産省に「ガソリンは危険物なので自衛隊が手伝ってくれるそうです」というと、経産省は「自衛隊は防衛省です。ガソリンは防衛省からもらって下さい。」と言いました。1mmもずれない縦割り組織です。災害公営住宅(8回建て)を建てようとしました。33%が65歳以上の高齢者のため買い物も不便なため、1Fに店を作りたいというと営利目的のための店はダメと言われました。市街地0mの土地に山の土を置きたいと考えています。しかし、その土地の方が全員亡くなり、ご親戚の方がどこにおられるのか全く分からない場合もあります。やっとわかり長崎県まで行きました。しかし、すぐに返事を頂けないとまたお伺いしますというわけには参りません。人間が作ったルール(法律)に人間が苦しめられています。困っている人のためにするのが政治です。

 原子力発電は始めからわかっていたから東京に作らず東北に造ったとしか思えません。子供たちのための復興です。絆で瓦礫を受けて頂きたい。
| 環境 | 08:14 | - | - |